どっちの銘柄が今後の上昇率が高いのか?
銘柄Aは大丈夫そうだけど、銘柄Bは自信が無いなあ~、買うのは不安だなぁ~
そんな時、安心できる銘柄Aを買ってしまう事が多い
そして後日になって思い知るのは、「あれ~、銘柄Bの方が上がっている」という結果だ
この結果には、しっかりした理論的な背景がある
安心できるモノには高い値付けをする
不安なモノには安い値付けをする
それが人間の古今東西で変わらぬ行動パターンだ
不安なものを買って失敗するのは嫌だ
失敗は損失だ
失敗金額を減らしたい
失敗しそうなモノにはお金をあまり出したくない
だから、不安なモノは安い値付けになってしまうのだ
下図を見れば明白だが、銘柄A,銘柄Bが適正価格になる時、不安で安値に甘んじていた銘柄Bの方が上昇率が高い
株式の場合の安い値付けとは、
予想EPSが控えめ過ぎる予想になる、
PERが低く評価される、
という状態になる
換言すれば、銘柄Bの株価を上昇させる原動力は、正しい業績に向かって予想EPSが上昇する事、および適正な水準に向かってPERが上昇する、という2個の推進エンジンが働くのだ
そして上記の考え方は、株と債券のリターンに関しても該当する
世界中の経済の教科書、投資の教科書に記載されていることは・・・
債券はリスクが小さいから、リターンも小さい
株式はリスクが大きいから、リターンも大きい
・・・・という事実だ
リスクを感じた人間は不安になる。そして、不安なモノには安い値付けをする
その結果、両者のリターンは「株式>債券」という状況が永遠に続くのだ
次回に続く