推薦図書:ゴールド
本のタイトルは"金、Gold"である。何故、人類はGoldに魅せられ、その虜になり、その呪縛に苦しんだか、、その歴史である。数量に限りがある物質・金属を通貨にしようした場合、それが経済発展を制限する要素として作用する様子が教訓として描かれている。別の観点から見れば、人類の経済の発展が、(1)物々交換経済、(2)前期貨幣経済(金属貨幣)、(3)後期貨幣経済(金本位制)、(4)現在(金本位制崩壊後)、と...
View Article推薦図書:検証バブル―犯意なき過ち
推薦した2冊の本( 石井独眼流実戦録 & 日本証券史(3) )に書かれている時代の後の日本に何が起こったかの詳細な記録金融バブル崩壊後の処理のプロセスを学ぶには良い記録だ。一番のエッセンスは、下記部分だと、今回感じた。信頼こそが、金融の一番の財産だ。それを失うことは、現に慎むべきである。過去の事件に関して、詳細なデータと証言を用いて、良質なまとめた本をつくるのは日経新聞の得意分野だと思う。
View Article目次 : 推薦図書
1:石井独眼流実戦録、かぶと町攻防四十年2:日本証券史(3)3:サブプライム問題とは何か4:政治の起源(上下)5:ゴールド6:検証バブル―犯意なき過ち7:円とドル
View Article春山ルール 52:暴落後の株のポジショニング
飛び乗ったら飛び降りろ(春山ルール18)、の補足的な事ですが・・・暴落後の株のポジショニングは一般論とは別になります。5-6年に一回あるか無いかの局面での売買行動ですそのエッセンスは、1:理性よりも感情が支配する市場への対応と考える2:新着のニュースに過敏&過剰に反応する性格を考慮する3:持続性のあるトレンドは生じず、コロコロと局面が変化するので、固執しない4:株価の上下動はチャートの節目で変化する...
View ArticleITバブル2.0への道_1
NASDAQ指数やITセクターの独歩高が懸念されている2000年に崩壊したように、既にITバブルになっており、「もうすぐITセクターの暴落がくるのでは?」という懸念も生まれつつある。温故知新、、、調べてみよう下図左は、冷戦後の相場がスタートした1982年8月からITバブル崩壊までの3個の指数の推移だ。NASDAQ指数の突出が始まった時期は、Windows95とInternetの出現の時期と重なってお...
View Article安心 vs 安全
不安に対して、説得で打ち消すことはできない感情の世界の問題だ心の領域は「ゼロか百か」の性格を持っている安心・不安は感情、それに対して理性で影響を与えようとしても徒労に終わることが多い一方、安全・危険は相対的な判断だから、理論的に考えたり、複数の選択肢からベターなものを選択する判断力が物を言う世界だ相対判断の世界には、絶対安全というものはないこれらは相場の世界でも常時せめぎあっている安心して買える相場...
View ArticleArticle 1
アベノミクスの成功は過大評価されている部分がある株式市場を振り返ると・・・・ボロボロだった民主党政権時代でも、業績はジリジリと上昇していたし、その上昇ペースは安倍政権になったからといって、加速していない。民主党政権化の株価の低迷は、政治の混乱を見た投資家が日本経済全体の将来を悲観したために株式という投資対象の評価(=株式valuation=PER)を引き下げたことで生じたのだ。(下図の水色部分)日本...
View Article車と家の買い替えはやめても、スマホは辞めない
人間の経済活動だが、生活の基本部分(=生活必需品部分)だけで構成される経済規模は小さい軽自動車で必要十分であるにも関わらず、より大型でより高価な車(不要不急の車)を買うのが人間行動の常態だ、という図式を考えてみればわかりやすい。とは言え、何かのショックが加わり異常事態になると、急速に不要不急が縮小する。その結果、不要不急部分の需要に依存する企業は苦しくなり雇用を維持できなくなり、人減らし解雇で生き延...
View Article全人代が終わると、米中の攻防の立ち位置が変化する
全人代と大統領選挙は大きなセレモニーだそれが終わるまでは経済を悪化させるような米中戦争の激化は双方ともやれない。せいぜい口論を戦わせるにとどまらざるを得ない3月のボトムからの米国株の戻りの良さも、「トランプは米中戦争に関しては空砲しか打てない、貿易戦争を仕掛ければ、米国経済にもダメージが出る、大統領選挙にとって経済ダメージは避けたいのがトランプだ」と投資家は見透かしていることが背景にある。その事情は...
View Articleコロナ・ショックとドル円の推移(2月~6月)
2月以降のドルの動きを振り返っておこう①コロナの無いUSは安全USはコロナとは無関係だ、日本、中国、欧州はダメだ、ドルが安全だ絶好調のUS株もあり、ドルがグイっと上昇した②世界中がパンデミックでコロナ・ショック世界的なパンデミックでパニック的にリスク・オフに陥った112円から101円まで一気にドル安となった、リスク・オフの第一ステージ③ドルに逃げ込む新興国はダメだ、資金を引き上げよう。その資金は安全...
View Article2020年の前半を振り返る
6月8日に23000円を超えた。あと二日ほどで+2%チョイ(約500円)の上昇があれば、2020年のコロナ・ショックによる損失が消える。2020年の株式投資が再スタートできるレベルにきたのだ。「さあ、今度はたんまり儲けて、その後に来る売り時の判定は間違わないぞ」と意気込む投資家が多いと思うので、2020年の1-6月を振り返っておきたい。年明け1月には中国で何か伝染病が発生しているようだが、情報不足の...
View Article強者はいつでも約束を破棄する権利を持つ
国と国との約束は「自動的に紳士的にモラル的に」守られる性格を持たない。約束を反故にしたらひどい目にあうぞ、という圧力が無ければ守られない。また、国家間の約束の多くは対等ではない。強者はいつでも約束を破棄する事実上の権利を持っている。トランプ大統領の行動を見ていれば明白だろう。地球温暖化条約、TPP条約、イランとの核合意、枚挙にいとまがない。そいう視点で香港返還に関する中英合意を考えるのが妥当だと思う。1
View ArticleIntel&AMD語からARM語へ
PCの数量は少数だ。しかし、数では少数派だが、IT製品の全体世界に君臨してきたのがPCだった。2020年は、そのPCの世界に地殻変動が起こったアップルがスマホ、タブレット、PCの言語統一のために、Intel&AMD語のCPUからARM語のCPUに鞍替えしたのだ その理由は明白だ。...
View ArticleFrom : 自分たちのための育児 To : 社会のための育児
昔は家族の生産活動の担い手を育てるという意味で、育児は投資だった今は子供は生産活動の担い手ではなくなり、社会の労働者を育てる位置づけになった。自分に便益がある投資なら、自分で手間暇と資金を負担する社会のための育児になった現在だが、社会は手間暇と資金を払ってくれない社会に資する労働者を育てることを社会から請け負っているのであるから、社会が払う仕組みを導入すべきだ、ということだろう
View ArticleUS株>日本株、理由は利益の増加率がUS株>日本株だから
1:長期的なパフォーマンスは、US株>日本株、理由は利益の増加率がUS株>日本株だから2:とは言え、差が広がりすぎる局面が、数年に一回発生する3:その時、適正格差まで日本株はキャッチアップする上昇が起こる4:しかし、利益の増加率が改善していないので、適正格差まで上昇すると、その後の上昇は理由なき上昇(=オーバーシュート)となる5:オーバーシュートの解消は、(A)オーバーシュート部分がそっくり下がる、...
View Article上手な人は実践家、下手な人は評論家
相場の上手い人、下手な人、そこには様々な特徴の違いが観られる春山の約40年の観察では、上手な人は「Aの方がBよりも儲かる。その理由はCCCだから」と聞いた時、ほぼ納得できるなら、素直に実践する。そして、何故Aの方がBよりも儲かるかの理由CCCをその実践を通じて確認する。一方、下手な人は「Aの方がBよりも儲かる。その理由はCCCだから」と聞いても、CCCが自分の経験と知識の範囲内で納得できないと、”条...
View Article春山ルール 54 : 保守的な性癖が多数の心配派を生む
人間は基本的に保守的だ社会の仕組みやルールがコロコロ変わったら困るからだそれは株式投資家の心理にも反映される保守的な性癖は、株式の上昇や下落という価格の変化が始まった際に、投資家の多数は変化を過小評価する何故変化するかを考えることが面倒だと思う人間の基本特性も、過小評価を助長するしかし、変化が一定レベルを超えると、投資家の心理は手のひらを返したように変化する。変化が正しい、当然だ、以前からそう思って...
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