金利上昇が経済を活性化させ、経済を浄化し、格差を拡大させる
US経済は健全さを回復し、順調さを増している。 一般人は景気の足腰が強くなることを歓迎する。 しかし、株や債権の投資家は歓迎しない。 金利の上昇は債券価値を引き下げるので、債権の投資家には悪夢だ。金利が一旦上がりだせば、一定レベルまでは上昇が続くので、その間は保有債権が損失を被り続ける。...
View Article固執せず、自由になり、全体を見る
債券投資家と株式投資家の基本的な心理状態、もしくは深層心理に刻み込まれたDNAは異なっている。仕事としての投資に関して、円債からスタートして、外国債券、為替、外国株式、日本株式という順番に相場の世界を経験してきた春山(商品は未経験なんです)なのだが、体験として「株と債券の投資家の心理の違い」は良く分かる。「ビジネスの円債投資家(=運用手数料で生活する)」であれば、円高&デフレは円債のパフォーマンスを...
View Article債券投資家が牛耳る世界
過去にも書いたけど、春山は内外の債券為替と株式という順番でやってきた。原点は債権為替だけど、今では特定資産に偏った思い入れは無い。そして、「*+*が***よりも優れている」という考えも持っていない。何で儲けようが、100万円は100万円だと考えている。この数年感じていることだが・・・私が社会人になった頃はマイナーなオタク的存在だった債券投資家が、今では株式投資家を圧倒する存在になってことに隔世の感を...
View Article春山ルール22 : 前回バブルの主役には触ってはならない
前回バブルの主役には触ってはならない金融、資源エネルギー、、、これが前回バブルの主役だった。春山は、これには投資しない。短期のキャッチアップラリーはあるだろうが、そんなモノは他人にくれてやればよい。それらのキャッチアップラリーには持続性が無い。バブルの腐った負債の処理には投資家が予想する以上の苦難と時間がかかるものだ。そろそろ、ここまで下がれば、底打ったからここからは、タイミングよく売買をできるトレ...
View Article春山ルール23 : 焼けボックイの深追いは無用
Appleは大好きな会社だその割り切りの美学が私を魅了するでも投資と好きは別iPhone、つまりスマホ・ビジネスは株価を持ち上げるファクターとしてのピークは過ぎた他社製品を圧倒的に凌駕する「使い易さ、楽しさ、持つ喜び」は、中国台湾勢の追い上げで差を詰められているピークを打った商品は、価格ファクターが大きくなるiPhoneの高価格を支持するのは、「神は細部に宿る」的な価値を重視するコアのアップル・ファ...
View Article情報は情報で磨く
数多くの情報の中から価値のある情報と無価値の情報を峻別する。この峻別の速さと正確さは、投資判断を支える重要なスキルだ情報のふるい分けをする「情報フィルター」は、常に変化する現実世界に合わせて日々の調整や改善が必要だ。情報フィルターの目詰まりを掃除したり、フィルターの能力を改善するのだが、、、それは情報でやる。良い情報、価値のあるデータが、情報フィルターを強化するのだダイヤモンドを磨くのはダイヤモンド...
View Article春山ルール24 : 迷ったら大きい方へ
AかBか迷った場合、どちらか一方のみを選択せざるを得ない場合選ぶべきは「大きな投資テーマ」の銘柄にすべきだ大きなテーマの方が賞味期限が長いので、仮に短期的な高値でつかんでも、大きなテーマのピークはまだ先なので十分に挽回が可能だ一方小さなテーマだと往々にして賞味期限が短く、高値でつかんだ場合、挽回不可能の可能性がある。例えば、「スマホ部品の世代交代」というテーマと「AIやVR」というテーマを比較した場...
View Article2017年を考える_1 : 中東
国際政治上、地政学上の重要地域は、(1)中東、(2)アジア、(3)欧州中東オスマン帝国の政治権力が縮小し、その穴をUKが埋めた。第二次世界大戦後UKの経済力の衰退で中東地域を支配できなくなりUKが撤退し、その穴をUSが埋めようとしたが完全にはできなかった。その背景は、1:USは民族自決の建前から欧州の植民地の独立を支援していた2:エジプトに代表されるように、第二次世界大戦後の米ソ冷戦構造を利用した「...
View Article2017年を考える_2 : 欧州
欧米:キリスト教民主主義、 中国:無宗教社会主義市場経済、イスラム:宗教至上主義欧州国家・国境の尊重:尊重する、ヴェストファーレン体制の欧州欧米(国境不可侵)>中国(核心的利益があれば国境は無視できる)>イスラム(宗教によって世界が統一されるべし)世界選挙:全国区有権者と考えるか、小さな地域代表と考えるかムスリム:15億人、 キリスト教徒:22億人、 ヒンズー教徒9億人中国:14億人、...
View Article成長率とPER : 成長株の株価推移の特徴
景気や経済対策にあまり影響されずに淡々と業績を増加させる企業が、もっとも安心して保有できる。それが成長株投資の醍醐味だ。(1)そんな成長株は下図のような値動きをする。時々悪材料が出てドスンと下がるが、悪材料が織り込まれると、会社のファンダメンタルに変更が無い限り、また淡々と上昇を続ける。長期的に観察していると、上図に示されたように、上昇の角度が同じ平行線に沿って株価が上がって行く。(2)すべての成長...
View Article2017年を考える_3 : US
覇権パワーの縮小と国内有権者の内向き志向にUSは悩んでいる USはゆっくりとFalling Angelになりつつある。かつては自らを「selected...
View Article2017年を考える_4 : アジア
アジアのリーダーとしての自覚と責任を持たされる苦しみに直面する中国<中国>中国は世界初の中央集権国家(秦)以来、広大な国土と周辺地域を圧倒する人口を擁する強力な官僚制中央集権国家として、「自分は世界の中心である」というDNAが醸成され今日に至っている。過去は、広すぎる国土&多すぎる人口という条件も相まって、周辺諸国を直接支配するには経済&軍事能力が不足していた。その結果、中国は文化的な優位性で周辺国...
View Articleパッケージ売買の嵐
過去10年で株売買の主流はパッケージ売買になった個別を調査して投資するのではなく、証券会社が「トランプ・パッケージ」、「資源エネルギー・パッケージ」、「金利上昇恩恵パッケージ」などと銘打って20-50銘柄をパッケージとしてセールスする。金融機関や運用会社は、個別銘柄の調査をオサボリできるし、5億~10億とまとまった資金を出し入れできるので、パッケージ売買を多用するようになった。...
View Articleトランプ大統領登場 (1)ヒラリーの敗因
1.オバマ政権の一員では現状を変えられない「とにかく変わって欲しい、現状が不満だ」という有権者の意思(=民意)が強かった。明日のパンの問題(=格差是正)を解決できなったオバマ政権とヒラリーは同類とみなされた。ヒラリーはオバマ政権の一員だったから。それほど、オバマ政権の8年間の期待裏切りが大きすぎた。今回のUS大統領選挙で顕在化したことは・・・1:経済成長が無くなれば、分け前を与えられなくなる。2:ゼ...
View Articleトランプ大統領登場 (2)トランプの政策
トランプの政策は1:反エスタブリッシュメント、反ワシントン2:個人・企業に対する減税(=財政赤字拡大)3:中国などの関税引き上げ、TPP貿易協定反対4:規制緩和、特に金融5:オバマケア修正6:世界の警察官という立場の修正という特徴を持っているなお、選挙が終わったので、選挙期間中のアグレッシブな言い方から、お決まりの現実路線への修正が始まっている1:共和党の主流との手打ちが開始されているワシントン、大...
View Articleトランプ大統領登場 (3)世界の政治と経済への影響
(1)US国債は大量発行へ向かう。減税をする一方で景気刺激の財政出増を増額するのだから、その穴埋めは国債発行になる。国債需給悪化と景気改善の両面から長期金利は上がることになる。長短金利差が拡大するだろうから、ローンビジネスの利益率が上がるので、銀行は恩恵を受けることになるだろう。...
View ArticleGoogleの戦略の変貌?
ハード・ウェアは安価に入手できる汎用品を大量に利用することで、低コストで高品質のサービスを提供する。自分たちが得意とするソフト・ウェアでは独自のものを開発して差別化する。それによって高いマージンを維持するのがIPOしたころの戦略だった。スマホのOSであるアンドロイドもハードは台湾メーカーなどに設計生産を委託し、スマホのOSの世界シェアでは90%を得ている。ところが最近動きが変わってきた。自社設計のP...
View Articleポピュリズムは宣伝合戦
民主主義は誰でも一人一票だ。人間は勝ち組に乗りたいと思う動物だ。単純な人数比較では少数派である反対派であっても、声の大きさや行動の過激さを上手にメディアを通じて宣伝することで一般有権者に対して少数派が多数派であるように見せる、思わせることができる。一般有権者は、何が世論であるかを確認しない確認する手段を持たない現代は、SNS等によって直接的に一般有権者に影響を与えることが可能になった今後もますます、...
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